二十六夜の月

民俗学者の大森亮尚先生の尊敬する学者の著書の中に書かれている、離島に暮らすおばあさんが「時計の時間でいま何時ですか?」と尋ねてきた話を教えてくれた。
いいなぁ〜この言葉。
お日様が昇ったら朝で、お日様が沈んだら夜、細かい時間は何時だって構わない暮らしの中、待ち合わせに時計が必要だったのか、時計でいうところの今何時か知りたかったのか。


私は毎年仲秋の名月の日にコンサートが入る。今年も9月18,19日とお寺と海辺でコンサートをするのだけど、昔の日本人はお月見は何も「十五夜お月さん」の時だけじゃなかったらしい。夜中まで待って欠けている月も見る
「二十六夜の月」
これは有明の月と言われるくらい夜中の2時頃じゃないと出てこないらしい。これをすだれ越しに寝っ転がったり、夜風にあたりながらおしゃべりして待つのって、とっても素敵。