ほていや

kazumi-amitie2006-05-23

85歳の最高齢の友人S子さんからのお誘いで、イタリア系スイス人Sandroとイタリア人シェフCorradoのレストランへランチ。このSandroがS子さんと私を引き合わせた張本人。
いつものことながら集合をかけてくれるのはS子さん。
いつものことながらまわりには若いヨーロッパ人男性がいっぱい。
いつものことながら若々しいピンク色系のコーディネイトにお帽子、スカーフ、ハンドバック、ハイヒール。私は真っ黒よれよれカットソーによれよれスカート、靴下にスニーカー。うーん・・・見習わなければなりません。
S子さんのお話は映画みたい。Sandroが帰ったあとまたいろいろと質問してみると、でてくるわでてくるわ、おもしろい話がいっぱい。
前回はこちら
今日は参議院の前の貴族院、男爵、侯爵、公爵、伯爵家でおこなわれるパーティーの話。
(パーティーという外来語でなくなんていう日本語で言ってたかな?忘れた)
男爵、侯爵のえらい順番もおしえてもらったけど、メモしてなくて忘れた。
未完成交響曲を帝国劇場に聞きにいった話、日本に初めてきたミュージカル『会議は踊る』を見にいった時の話。
高島屋でアメリカ人女性にお洋服を作ってもらっていたが戦争が始まり、彼女はアメリカへ帰ったけど、日本語ができるもんだからスパイとして利用され、でも戦争が終わると日本に帰ってきて亡くなった話・・・。
書生と女中の話。書生は勉強するために住み込んで外回りの仕事をしながら夜大学に通ったりする人のことらしい。(知らなかった!)S子さんの家には書生3人、女中3人いたそう。
父親は別荘を持つと一箇所しかいかなくなるからイヤだと言って、毎年いろんなところに旅行した話。
バカンス中の家族を置いて先にS子さんは東京に帰り、宝塚のショーを見にいったり遊んでいたら、急に父親が東京に帰ってきていたので時間的にあり得ないから聞いてみたら東条英機の飛行機で帰ってきていた話。
皇族や皇族に近い家の人たちはお母さんのことを「おたーさま」、お父さんのことを「おもーさま」と呼ぶらしい。それを友人の前で呼ぶのがイヤで、呼び方にこまっていた話。
ちょっと、どなたか物書きさん!このS子さんを取材してみてくれませんか?私ひとりでこういう話聞くのもったいないもん。誰か80代女性の特集組んで欲しいなぁ。京都・宮川町の花街生まれ、花街育ちの85歳の芸妓のおかあさんのお話もすごいからなぁ。
「新宿も本当に変わったわ。紀伊国屋と中村屋は変わらないけど。伊勢丹って名前も最近だからねぇ。もとは【ほていや】よ」