難な灘

瀬戸内海を担当している自治体勤務の知人とお話。
瀬戸内海は大きく分けて10区分され、東から紀伊水道、大阪湾、播磨灘、備讃瀬戸、備後灘、燧(ひうち)灘、安芸灘、広島湾、伊予灘、周防灘。
瀬戸内の平均水深は38m。なんと浅い!ちなみに太平洋は4,000m。
その中でも一番高い(低い?)のが備讃瀬戸で16m。ここが海水が下関の方に行こうかな〜、明石の方に行こうかな〜?と分かれるポイントらしい。
東方面に行くと、明石海峡が狭いので太平洋寄りが干潮になるとドドドと鳴門方面に流れ込みうず潮ができる。
一番深いところは四国西端の佐田岬と、その対岸の九州北東部の関崎との間にある速吸瀬戸(はやすいせと)あたりで水深465m。それまで滑らかな海底が急に深くえぐられたようなすり鉢状になって、それを『海釜(かいふ)』と言うんだって。
そして、『灘』がつく域は、荒っぽい海と思ってなかった。
「困難の難に、さんずいをつけたら灘やろ。難しい水やん〜」と。