湯豆腐会

kazumi-amitie2006-12-16

京都で湯豆腐会。これはマンデラ氏が幹事で年に2,3度行われてるお遊び食事会。前回は春の童謡サロンの日だったのでお昼間に顔だけ出して法然院へ向かった。きょうは今年最後とあっていっぱいでカウンターに座りきれないほどぎゅうぎゅう詰め。童謡サロンのライナーノーツを書いてくれてる轡田隆史さん、朝日新聞の天声人語を書いておられた栗田亘さん、森林文化協会の藤原さん、書道家の高野早苗さん、千曲川草紙編集長の飛田さんなどなどなどなど、わざわざ東京からみんなで京都に集合し、関西組と合流し飲み遊ぶ。
きょうはおじいさんが横に座っていた。あまりに迫力ある人なので、ただ者ではないなと思っていたら「観世栄夫」という能楽師だった(写真手前)。オペラの演出の話、日本語と音との関係、50年前のイタリアのオペラの話、舞台芸術の話、立ち方の話、呼吸の話など興味深いお話をいっぱい聞かせてもらう。みんなが一人1曲づつ歌う(カラオケではない)のが恒例のこの会で、なんとこの観世さんも謡を披露してくれた。5cmも離れてないくらい真横に座っていたのでド迫力でびっくりした。(なんて素人・・・)
法然院の話が出ると、「義父のお墓が法然院にあるから行きますよ」とおっしゃる。で、よく聞くとなんと義父とは谷崎潤一郎だった!谷崎の娘さんが奥様らしい。
きょうは森林文化協会の藤原さんに会ったら「しめ縄作り」をどこに行ったらできるか聞こうと思っていた。佐渡さんのお母さんの手袋をいただいた日以来「時間をさいて作る」ことをあまりしていないことをちょいと反省し、ことしはおせちもちゃんと作ろう、帽子も毛糸で作ろう、しめ縄も自分で作ってみたい!と思い、しめ縄作りを教えてくれるところを何日間かネットで探していたけど見つからずにいたのだけど、食べているとカウンター越しに森孝之さんと目が合う。あーっっっ!!!!!忘れてたっ!!ぜったいこの方はご自分で作ってるはず!狭い狭い通路を必死になって通り、森さんに尋ねると、
「毎年作ってるよ、よかったら作りにおいで。裏山でウラジロとってから作るから朝集合」
うひょー!うれしい!!やっぱり〜〜!!
森さんはスローライフやエコロジーなんて言葉がはやる何十年も前から、ばりばりのビジネス界に身を置きながら植林し半自給生活を続けてこられた方。一度この会で森ガーデンにおじゃましたときはあまりのあこがれの生活におどろいた。雑草だと思っていた草も人形作家の奥様の手にかかると立派な食材。天ぷらにしてくれたり、ご飯に混ぜてくれたり、薪も野菜も果物も何もかも家の回りで事足りるのである。薬でさえも。