ありんこ気分

京大主催の町屋サロン。30人も入ればいっぱいの町屋の2階できょうは京都大学総長の尾池和夫先生による『地震』の話。
神戸で地震に遭っているが、こんな地球規模の話は知らないことだらけ。1年間の日本列島の地形の動きを衛星ムービーで見せてくれた。たった1年でびっくりするほど日本の地形は動いている!
京都から京都の歴史について講演を頼まれた尾池先生は「京都の9,800万年前は〜」と話出して、「そこまで古い歴史はいりません」と言われたらしい。
関西では湖西は地震に備えるようにと言っておられましたよ。さぁ、減災知識を持っておきましょう。
終わってから尾池先生と少しお話していたら「これ、差し上げましょう」とカバンの中から特性の手ぬぐいを出してくれた。広げてみると『地震を知って震災に備える 和夫』と自筆で書いてある。あ、は、はい。遭っているのになんにも備えておりません。でも神戸はむこう500年は地震はない、津波もない、と研究ではっきり出てるので日本一安全な場所だ、東京に集中してる重要データは神戸に移すべきだ、と言っておられたもんなー。


その後、会場で会った友人とその友人の友達、そして細川周平さんらと一緒にお茶を飲みに言って聞いた話がまたすごかった。友人の友達は砥石製造業屋。砥石も硯も地球の産物。地震の産物と言ってもいいのかもしれない。京都は良質の砥石が採掘できて、その人のところは室町時代足利氏公認の採掘場だったそうだ。天然砥石は500万円するものとかあるらしい。刀を削ってもすり減らない上質の砥石に高度な研ぎ。西洋人はカンナの技術を見るとびっくりするのだとか。
きょうはフツーに1億年前やら室町時代やらの話ばかりで、なんだかありんこ気分である。