常識と教養

木馬でマスターに砥石の話をしたらすごく興味を持った。
マスターは包丁は砥石で入念に研ぐ。シャーペンも持たず鉛筆をナイフで削る。カンナもかけるし店のほとんどの家具を自分で作る。作業靴以外の靴は見事に磨く。特に雪の日や雨の日など出かける前に入念に磨く。「すぐ汚れるのに〜」と言うと、「油分が皮をコーティングしてしみ込まないので雪の日ほど磨くんだ」と言っていた。私なら汚れてから磨くけどなぁ。
「砥石は精神を浄化させるんですよ。研ぎすまされるというか・・・、でも靴磨きは浄化までいかない」。
NOBUさんが木馬にうどんを持ってきてくれた日、私が鍋を空焚きしてしまって慌てて水につけたらマスターにえらいことおこられた。
「そんなことしたら金属変化が起こるじゃないですか。(なんじゃらかんじゃら金属の説明。忘れた)あなたは『常識』がないとは言わない。『教養』がないんだ。」
「・・・(ガーン。その通り。言い返せません)・・・」