美術チーム

デザイナーの野沢享子ちゃんから童謡サロンCD『ひらいたひらいた』の第一稿があがってきた。す〜っごいかわいい!!彼女と妹の深川直美、そしてその仲間による東京の美術チームには本当に頭が下がる。1枚目から首尾一貫してコンセプトがしっかり存在していてゆるがない。童謡サロンの大きな特徴を作ってくれている人たちだ。
十数年前の彼女たちがまだ武蔵野美大の学生だった頃、私が全編エリック・サティの『愛想も上々』を企画した。東京から5人がかりで夜行バスで来てくれて、映像やオブジェ、衣装、小道具など作り、スライド4台使って美術を担当してくれた。小劇場側はあまりの熱の入れように「こちらも協力する」と言ってくれて、仕込で借りてた劇場4日間分を無料にしてくれた。おもしろかったなぁ〜。
『いつも片目を開けて眠っている猿の王様を目覚めさせるためのファンファーレ』はサティの譜面のイラストを拡大コピーして読めるようにし、当時は学生だったがいまや新日フィルのトランペット奏者が赤いビロードのカーテンから燕尾服を来て登場してラッパを吹いた。でも、猿の王様を目覚めさせるのは「猿」だろう。格好つけて吹いてるが燕尾服の下からは尻尾がぴょんと出てる。そんなことをやってくれた美術チームに今も多大にお世話になってる。
さてイラストコンペの結果、表紙は誰の絵になっているでしょう?お楽しみに〜!