因島へ

kazumi-amitie2007-03-05

きのうの夜中の尾道散歩中、「因島も尾道市に合併されましてねー」「えっ!因島って近いんですか?」「橋ができたので車で30分ですよ」「ええええ〜〜〜っっ!」
知らなかった!慌てて夜中にコピーライターの村上美香ちゃんに電話をする。
美香ちゃんは因島出身で、彼女のつくることばが大好きな私は彼女のことばの中にある海を一度見てみたかった。でこぽんを注文すると美香ちゃんのお母さんの畑での写真入りメッセージが箱に入っている。いつも心に残ることばが書かれていて(美香ちゃんもこのお母ちゃんのことばが原点と言ってる)、直接メールをいただいたりしても何回も読み直してしまうほど、いいことばをさらりと明るくくれる()車で30分の所にいるんだ!!行きたい!!
朝、ホテルをチェックアウトして土居ちゃん号で因島へ向かう。瀬戸内海は美しい。橋を渡るときみんなで歓声を上げてしまう。途中、美香ちゃんから連絡が入った。「お葬式が入ったので、いないかもしれない」ああああああ〜〜〜、残念〜〜〜〜〜。でも美香ちゃんの育った海を見てから帰ろう、とお家を探し発見。お庭に車を勝手に置かせてもらって家の裏へ回ると、そこがまさに「海」!本当に波の音を子守唄に育ったんだ。土居ちゃん、多久くん、おーらいレコードの清水さんと海を眺めていると、美香ちゃんから「いまおかあちゃんいそいで家に向かってるから!」と、メールが入った。そして、お会いできました!!!!!
畑からお葬式に行く忙しい時間にお家にあがらせてもらって、いろいろとお話。
裏の海はプライベートビーチみたいなものだから、夏は畑仕事からお昼間帰ってきたらまず海に飛び込み、それからお昼ご飯作って食べてまた畑に行くお話や、台風は一番こわいけど、でも雨を願うお話や、四国八十八カ所の縮小版が因島に八十八カ所あるお話や、農家は大事なポイントの時期というのは絶対にはずせないお話や、短い時間の間にいっぱいお話する。
雨のことを天水って言ってたなぁ。雨を願う人たちの使うことばだなぁ。
「美香たちが帰ってくる海を見たい」と台所の調理場は海が一望できるようになっている。美香ちゃんたちが船に乗って大阪へ帰るときには「ハンカチなんかふらないよ、バスタオルで船が見えなくなるまで大きく振るの。ああ、みんなまた離れてしまうと思って・・・」とポロポロ涙を流される。
帰り、「和美ちゃん来るって美香に聞いて、あわてて摘んできたんよ」とピカピカのさやえんどうをバケツいっぱい、いよかん、でこぽんをビニールにいっぱいおみやげにいただき、大きく大きく手を振って見送ってくれた。