六甲山

kazumi-amitie2007-08-04

何年も前からぼんやりとしたいことがあって手をつけてなかったんだけど、先日ホール・オブ・ホールズ六甲というオルゴール館の館長の高見沢さんに相談したら急に展開して、きょう六甲山へ行った。十数年も前は、六甲オリエンタルホテルにある安藤忠雄の風の教会で聖歌隊をしていたので、毎週末六甲山に行ってたのに、本当に久しぶりだ。このホテルはつい最近閉鎖してしまったのだけど、黒田征太郎のロゴも素敵だったのでとても残念。オルゴール館も久しぶり。なぜ昔はこんなに自動演奏にこだわったか謎なくらいの手のかけようのオルゴールがたくさんある。今の時代と時間の流れが違いすぎる。からくり人形オルゴール、自動演奏バンジョー、自動演奏アコーディオン、自動演奏オルガン、自動演奏オーケストラ・・・精巧で華やか、すごく人々を惹き付けただろう。録音ができない時代で音楽を楽しみたかったのかと思えば、実は蓄音機と同時代なのだそう。
オルゴールは俳句と同じようなもの、ということばがものすごく心に残った。そっか、効果的に音を選りすぐらなければならない。エリック・サティが「私は音のクリーニングをしている」と自身の曲のことを語っている文章があるけど、それと似ているかもしれない。サティの曲はオルゴールで似合いそうだもんなぁ。でもここにあるのはそんな従来持ってるオルゴール観が一新するようなすごいものがたくさんあるのです。
さてさて、そんなこんなで高見沢さんに相談していいアイデアをいただいて即注文してしまいました。いつか舞台で登場するかな?もっと前から相談しておけばよかった・・・。ケーブルカーで緑いっぱいまだアジサイの咲いている山の中をゴトゴト揺られて下山。あらら一瞬で下界へ、もっと乗っていたかった。