知っとう

kazumi-amitie2007-08-11

NHK神戸で『家族が熱い一週間』実行委員会によるイベント。イラストレーターのWAKKUN、インド式紙芝居の東野健一さん、そして童謡サロンの私といい神戸人によるイベントである。最初はWAKKUNのコーナー。「家来の一人もいない王様」の話から始まったが、めちゃくちゃお話上手い!その後和紙に墨で絵を家族で1枚制作、それを飾って童謡サロンの舞台美術にしてもらった。
次は東野さんの紙芝居。子どもたちは前に体操座りでかぶりつき!
「みんなが生まれる前になぁ〜、神戸にはそれはそれは大きな地震があってん〜。たくさんの人が死んでしまって、家もぎょーさん焼けてなぁ〜」。そっか、この子どもたちは震災を経験していない。東野さんは紙芝居のように子どもたちに経験談を語っていく。真剣に見つめて聞く子どもたち。このお話の伝承は必要なことかもしれない・・・。そんな話もありつつ、でも子どもたちはインドのうんこの話で受けまくり。「おっちゃんはいつもインドに行ったら3日間で慣れる、8時間かけて日本に帰ってきたらまた3日間で元に戻れる。日本でうんこするときそんなんしたらお母ちゃんに怒られるやろぉ?インドでトイレットペーパー使ったら怒られるでぇ。そんな8時間差で元に戻れる常識ってどうでもええことなんちゃうかなぁ〜」。うんこの話でケタケタ笑っていた子どもたちは一瞬シーンと静まり返った。
とにかくこの神戸を支える2人のアーティストたちのあたたかいイベントの作り方は本当に素晴らしい。なんで同じ神戸にいて今まで一緒にしなかったのか・・・。いや、一緒にしていなかったわけではない。東野さんは震災後、私のコンサート終了後にいきなり紙芝居をしてくれたことがある。震災のあとに再会したときの話になり、WAKKUNが「あの頃の和美ちゃん、めちゃくちゃ悩んどったもんなぁ〜」と言われてびっくりした。そっか、私ってWAKKUNにいろいろ相談してたんだ。最近元気なので忘れてた・・・。すみません、先輩!
でもこんなに神戸らしいイベントは経験したことがなかった。「かたつむり知っとうか〜?」「知っとう〜〜〜!!」関西以外の方はこの違いがわからないかもしれないが、これぞ生粋の神戸弁なのである。