水脈

木馬の常連さんで、『宮水』を運ぶ仕事の人がいた。カウンターに置いてあった『宮水』というタイトルを見て話をしてくれた。なんと西宮の宮水の井戸から菊正宗、福寿など酒造会社に運ぶ仕事らしい。硬水なので少し辛めのお酒、伏見は軟水なので甘めのお酒ができるらしい。神戸で有名なにしむら珈琲も入り口に「宮水」と書いてあるが本当に宮水を運んで珈琲をたてているのだとか。
そんな話をカウンターでしていたら、トアロードで生まれ北野町にお住まいのある方が昭和30年後半まで北野にも宮水と同じ成分の水が出ていたので家に水道をひいていなかったと教えてくれた。新幹線の新神戸のトンネルの工事で水脈が変わり、水がでなくなったので、当時の国鉄が水道をひいてくれたのだとか。再度公園の池もこの工事で水がまったくなくなったらしい。そんなこんな話をしていたら西宮えびすで10月7,8日と宮水まつりが行われるとまた別の人に教えてもらう。なんとほとんど発売日じゃん〜〜。知らなかった・・・。
家の近くの新神戸駅の横、布引の滝の水流から水を汲むトラックを時々見かけるが、あれはどこにいってるのだろう。震災で水脈はだいぶ変わったらしいが、やはり水は豊かな神戸である。