奥能登

kazumi-amitie2008-01-14

銀世界の奥能登へ。荒々しい日本海を横目にしながら吹雪の中を金沢から北上3時間!今までの童謡サロンの中で最北端だ。
雪を見慣れない神戸人なので最初うれしくって「雪やこんこ〜あられやこんこ〜♪」と調子良く歌っていたが、どんどん一面の吹雪の銀世界に入るにつれて歌えなくなった。これは雪がうれしい都会人の歌だ、こっちの人は雪が降ってこんな明るいうれしそうな歌なんて歌えない・・・、と思った。途中だいぶ北上して【七尾】を通る。私のライブにふいに現れてくれる七尾在住イラストレーターの有里亜ちゃんはこんな遠いところから来てくれてるんだ〜〜〜、ひぇ〜、知らなかった〜〜〜、ありがとぉぉぉぉ〜〜〜。
まだまだずんずん奥に入り写真は山間の蕎麦やさんで昼食後の土居ちゃんと多久くん。そしてロシアの放送も入る奥能登、日本海倶楽部に到着。目の前は海だが来る時のような荒々しい海ではなく湾に囲まれたやさしい内海。やぎや白馬、羊や豚に会い、入り江を散歩した。本番は満員のお客さん。想定外にみんな大きな声で歌ってくれて多いに盛り上がる。プリントなど配布もいっさいしていないのに、みんなどうしてこんなに歌詞覚えてるんだ???
「さ霧きゆる港江の〜」の冬景色も、「海は荒海、向こうは佐渡よ」の砂山(実際向こうは佐渡)も、ここに来て景色を見て歌うと実感が違った。はっきり言ってそのままだ。静かな雪の降る田んぼの中で灯りのついたお家がポツポツ見えたりすると本当にアニメの日本昔話の世界のような気がして、ホテルまで暗い雪道を送ってもらってる間、これはキツネに化かされてるんじゃないか、とまで思った。それにしてもここの人たちはみな静かなのにあたたかく、目が美しくて、優しい。欧米に追いつけ追い越せで必死で頑張った都会では残念ながらなくしてしまった日本人の何かが残っているような気がする。だから余計にキツネに化かされてるかも・・・と思ったのかも。
今夜は恋路が浜の断崖絶壁日本海ビューのお部屋で満天の星がとてつもなくきれい!なんでカップルでなく童謡サロンのメンバーやねん!と二人の男性も思っていることでしょう。ごめんね〜〜〜。