力不足

震災の日。この日の朝はどうも落ち着かない。一番嫌いだったヘリコプターの音も聞こえる。朝ニュースで13年前の映像を見て改めてこんな煙の上がった真っただ中にいたんだ、とびっくりする。当時長田に住んでいたが、あの「I LOVE ポップコーン」とハートのマークの看板つけてリアカー引いてポップコーン売ってたおじいちゃんや、和菓子を売りにきてたおばあちゃんたちはいったいどこへ行っただろう。長田は開発されまくり、居場所はすっかりなくなった。きょうニュースで「若い世代は中心に、高齢者は遠いところへ」と都市作りのしっかりとした行政の方針があることを知って愕然とした。薄々感じてはいたけれど、こんなに発表しちゃうほどしっかりしたコンセプトだったんだ。・・・いまだに不便な場所での震災復興住宅の孤独死もたくさんある。元の場所に戻れるようになぜできなかったのか・・・。都市がきれいな景観であることより大事なことがあるはずだ!といろんなことを感じ、思いながらも、なんら解決どころか運動すらできない力のない人間。ああ〜、くやしいなぁ〜〜。
能登半島地震も過疎化の激しい地域で大変だったろうに何もできなかった。神戸もまだ大変だからというのを理由に、他の地震災害に目を向けてなかったな、と能登に行って思って反省した。
きょうの神戸はとても寒い。13年前のこの日は寒かったかどうかも覚えていない。