敬老の日

87才の友人・S子さんから久しぶりにお電話。ちまたではセレブとかなんとか言葉がはやっているが、この人こそセレブなのだ。
岸総理や吉田総理とも仲が良く、宮城道雄さんにはとてもかわいがっていた。女学校では李王朝の娘さんや愛新覚羅溥儀のところにお嫁にいった関係の人(忘れた)とも一緒だったとか。
参議院の前の貴族院、男爵、侯爵、公爵、伯爵家でおこなわれるパーティーの話や、東条英機の飛行機で帰ってきた話や、顔も見ることなしの家と家との結婚で神戸に来た話など、小説読んでるようにおもしろいのだ。
欧米男性が好きなS子さんは戦争で自分が狙われ銃撃されようとしてるのに「この人、格好いい〜」って思ったらしい。キョーレツ・・・。87才の現在も周囲には若いヨーロッパ人男性がいっぱい。
18日の宮水が終わったらスイス人男性とイタリア人男性と私とランチを企画してくれてるらしい。そして最近はアラビア語を始めたらしく、その理由は29才の独身でハンサムなアラビア人男性が先生だからだそう。最近のお気に入り男性のようだ。
「でもね、彼女いるみたいなのよ・・・」
S子さんはいつも帽子にピンクのスカーフ、白いハンドバッグにパンプス!
私はジーンズだったり、黒づくめだったり。
私がキャバレッツを始めたのはS子さんがが素敵だからも要因の一つ。
「木馬にはいらしゃるの?」
「いますよー、来てくださいー!!」
「もうマキシンもあまり寄らないからトアロードもなかなか行かなくなってしまったわ、お帽子は死ぬまでかぶりきれないほどあるのよ・・・」
マキシンとは木馬の前にある皇室御用達の帽子屋。そういや今日は敬老の日。ぜんぜん【老人】じゃなーい!!