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経済界の、たまに木馬に現れて私の意見をやたらと聞いてくれる不思議な人がいる。この人、実はすごい、なんとスルッとKANSAIの考案者!彼の話はいつも夢物語か映画のようにおもしろいのだけど、大きな大きな夢の構想話が着々と現実になっていってる。そう、彼はPiTaPaの考案者でもあるのです。PiTaPaができる前から構想を聞いていたが、「JRも使えないと不便ですよ〜」と文句を言うと「**年に使えるようにしますよ」と言ってたのが現実になった時、一人でJR大阪駅の広告に向かって拍手した。今ではJR+私鉄共通は浸透して当たり前になってるが、5年程前では考えてもなかったこと。
そもそもスルッと関西は10円残高があったら電車に乗れる。これもこの人たちが1900年にできた法律を動かしたのだ。初乗り運賃がないと電車には乗れない法律がある。東京のカードは150円残高ないと改札に入れなかったのに、関西は10円残高あれば乗れるようにしたのだ!
そしてPiTaPaはICカードなのに回数券割引システムがある、定期代より上の金額にはならない、JALカードの端数のマイルは移行できてマイルで関西の交通機関が使える、などやって欲しいことが満載してる。
きょう、スルッとKANSAIができた経緯についてはじめて聞いた。震災がきっかけだったそうだ。線路が復興しなくて代替バスや阪急→阪神→阪急とか乗り換えをたくさんしないと三宮〜大阪間が移動できないとき代替のチケットを毎回配布していたそうだが、面倒くさくてJRに乗客はとられていった。そこでまず阪急と阪神の御影駅の自動改札を改造。他の券は通さないための自動改札を通せるようにしたのだ。そして阪急と阪神三宮駅の自動改札も改良して、行きは阪急、帰りは阪神とか自由に私鉄を使えるようにしたらJRに流れた乗客が戻ってきたのだとか。そして関西の各私鉄を説得して協議会を作り、スルッとKANSAIを立ち上げた。
交通でアジア統合を目指している彼らなので、テレビでPiTaPaが韓国でも買えるようになったニュースを見たときも、テレビに向かって拍手した。
「夢をイメージしたらクリエイトできるでしょう。それに日付を打っていくんですよ」。大きな話はおもしろい。