法然院

kazumi-amitie2009-01-30

バイオリン太田惠資さん、リュート高本一郎さんとのツアー最終日は京都、雨の法然院。ああ、私はここに来ることができるのがうれしいんだな〜と、到着した瞬間いつも思う。お客さんの利便性より優先させてしまうところがある。今回も1月の寒い時期、奥の畳の間で雨音を聞きながらのコンサート。こういうの大好き。

さてさて中世ルネッサンスアラブのミックスで演奏したのは13世紀スペインのカンティーガ、14世紀のイタリアの舞曲、中世から伝わる日本人の私たちでもよく知ってる曲(次回あるかもしれないからやっぱり内緒)などが私にとっても新曲。15世紀フランスもあれば、湖上やアルフォンシーナなど現代の曲も有り。でも中世の舞曲あたりがこのトリオの接点かもしれない。ヨーロッパもアラブもアジアも世界はつながってるんだと思い知らされた3日間だった。
高本さんは古いもの専門家、太田さんはアラブ系専門家、さて私はなんだろう、好きなもの専門家。
高本さんは説明もお話も上手い。私は途中まで説明しては知識のなさゆえ高本さんにMC丸投げ、バトンタッチしてまとめてもらう。なんていいコンビネーション(すみません…)!
太田さんは懐の深さがとても魅力な音楽家。
「ステージ立つということはストリップしてるようなもんですから」
ということばが印象的。そう、それはお客さんの立場になった時よく思う。
法然院の貫主、梶田さんとお会いするのもとてもお久しぶり。一番左の音楽研究家の細川周平さんは20年以上前から下北沢の大木さんの店に出入りしていたらしい。着付けてくれた敬子ちゃん、京都担当めぐみさんと一緒に記念写真。
やはり法然院は私にとって特別なところ。