玩具

kazumi-amitie2009-02-22

兵庫県立芸術文化センター小ホールで作曲家・神谷依香先生の作品発表。いいなぁ、やっぱりこの小ホール、大好き。空き日ないかなぁ〜と聞いてみると来年の1月まで空いてなかった!今年は宮水できません・・・。すごい稼働率。


終わってから始めて西宮ガーデンズに行く。ここに先日亡くなられたからくり人形作家・西田明夫さんの作品があるのだ。阪急のエレベーターを4階まで上がると目の前に西田さんの大きなからくり人形が!亀に乗った浦島太郎、玉手箱を開けると白髪のおじいさんになるからくり、人魚姫、鯛に乗ったえべっさんなど。どれもこれも西田さんのスケッチブックから抜け出してきたくすっと笑ってしまう作品たち。横は有馬玩具博物館のアンテナショップ。いい素材でセンスも良いまさに西田さん厳選のものが並んでいる。『西田館長おすすめ!』と書かれたおもちゃもずらり。上の棚にはおもちゃに埋もれて西田さんがおもちゃの前で笑顔で立っている写真がひっそりとある。
「これは以前から飾ってあるのですか?」
「いえ・・・、最近から・・・」
と店員さんが声を詰まらせる。こっちも声を詰まらせ、それだけで二人とも言いたいことがよく分かる。これ以上話すと泣いてしまいそうである。
西田さんが持っていたザイフェン村で売られてあるエコバックが売られていた。限定100枚!私が気に入っていたので、今度持ってきてあげると言いつつ持って来てくれなかったので購入しようとしたら「現品しか在庫がありません」と言われる。おお、セーフ・・・、約束通り西田さん残しておいてくれたかな?
昨年末に西田さんが訪れたザイフェンの博物館まで行ったきみちゃんの情報では今年、ザイフェンで西田さんの展覧会が開かれるそうである。博物館の写真を見せてもらったが入り口を入るとすぐに西田さんの作品があり子どもたちがそれで遊んでいる。西田さんからの手紙もデッサンもところ狭しと飾られていた。
いいセンス、いい笑い、いい素材、いい色彩、頭脳も必要なおもちゃを制作し、厳選できる人がおられなくなったことは、日本にとってかなり大きな痛手だと思う。