わらべうた

kazumi-amitie2009-03-22

『題名のない音楽会』、童謡サロンで出演。
茨城にお住まいの近藤信子先生と関西で育った私とは違うフレーズが多かった。やはりイントネーションの違いでメロディラインは決まる。


<1、2の3、2の4の5>
♪1、2の3、2の4の5、3、1、2の4の2の4の5(関東)
♪1、2の3、4の2の5、3、1、4の2の4の2の5(神戸)
たぶん
7を「しち」と言う地域と「ひち」の方が言いやすい地域とに分かれるんじゃないかな。


<数字について>
関西はそもそも言葉の最後の音が長い性質からか、メロディがつきやすい。
10まで数えるのに自然にメロディがつく。
♪い〜ち、にぃ〜、さ〜ん、し〜、ご〜、ろく、しち、はち、きゅ〜、じゅう〜
関西人に聞いてみてください。当たり前に必ずフレーズがつきます。



<花いちもんめ>
『花いちもんめ』は童謡サロンでいろんな地域で行くと、いろんなバージョンがあることを発見する。
神戸は六甲おろしが吹く地域からか、とってもあっさりしてるし、きわめて短い。
東京より東に行くと、長いしあやしい!新潟のも長い!
私たちがしてる2番の歌詞は九十九里浜バージョン。
♪となりのおばさん ちょっと来ておくれ 鬼が来るからいかれない
 おふとんかぶって ちょっと来ておくれ おふとんビリビリ行かれない
 お釜かぶって ちょっと来ておくれ お釜底抜け行かれない
とんとんやかたの子どもたちはもっと長いバージョンだったな。


<からすどこゆく>
「大きい山〜、小さい山〜、じゃがいも芽を出し、花が開いて、はさみでちょん切って、エッサッサ!」のじゃんけんの曲は、「戦争は文化を断つのでよくない」「歌は歴史やから歌い継いでいってもらわんと」が口癖だった上田のおじいちゃんに教えてもらった曲。淡路島の小学生に童謡サロンをしてあげてくださいと頼まれて、コンサートに行った翌日に亡くなられたのだ。たくさんのわらべうた、童謡の資料を上田さんからどっさり引き継いで、まだまだできないでいる。


ちなみに『童謡』は作詞、作曲者がおられて譜面になってるが、『わらべうた』は口頭伝承。ということは孫と一緒に住んでいないおばあちゃん1人亡くなられると、わらべうたも亡くなるのだ!現在急速に伝承されなくなってる時代。
でもわらべうたを譜面に起こす弊害も有ると思ってる。『通りゃんせ』『あんたがたどこさ』『ずっころばし』などは譜面になってイントネーションの違いもなにもなくなり全国統一された曲。でも新たな息が吹き込まれて、歌い継がれたらいいなと思って、わらべうたをたくさん入れて童謡サロンをしてるわけであります。
vol.3も遅れに遅れましたがとうとう発売されます。ぜひ聞いてね!



深川和美の童謡サロンvol.3 ペチカ

1 椰子の実 島崎藤村/大中寅二
2 からすどこゆく わらべうた
3 待ちぼうけ 北原白秋/山田耕筰
4 あの町この町 野口雨情/中山晋平
5 七つの子 野口雨情/本居長世
6 おぼろ月夜 高野辰之/岡野貞一
7 この道 北原白秋/山田耕筰
8 行け行け同胞 作詞作曲不詳
9 たきび 巽聖歌/渡辺茂
10ペチカ 北原白秋/山田耕筰


深川和美:うた
多久雅三:ピアノ、アレンジ
土居秀行:パーカッション
山村誠一:スチール・パン
飯田憲司:サックス


おーらいレコード/しののめレコード JMCK-4003
定価 2,000円(税込)

試聴はこちら
http://www.myspace.com/kazumiamitie

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