古楽器

kazumi-amitie2009-05-22

京都でベルデベルのリハーサル。静岡公演とか延期になったし、このインフルエンザ騒動からはじめて神戸から出た。


その後、奈良へ。きょうはカトリック奈良教会でヴィオラ・ダ・ガンバ奏者坂本利文さんが主宰するオルティスコンソート定期演奏会。到着した頃は薄暗くて、でも木々に囲まれた素敵な教会であることが空気でわかる。抜群に気持ちいい音楽を聞きながら、いろいろいろいろと考えてた。なんで古楽器は懐かしく感じるのか、500年も前の音楽をなんで知ってる音だと思うのか、だって日本で生まれ育って知ってるわけないだろうに。アラブの人たちが聞いても懐かしく感じるのか?これは万人が知ってると思う音の進行?和音?なんか難しいこと全然わかんないけど(って一応職業音楽家)、不思議だなぁと考えながら答えはなし。
私はキリスト教徒ではないけど教会ってやっぱり人を惹き付ける音楽や響きがある。昨年ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院に行った時、私がもしもイタリアで生まれてたら絶対合唱団の一員になりたかっただろうと痛烈に思った。で、きょう急に思い出した!小学生の頃、母と一緒に確か須磨の教会の日曜学校の聖歌隊かなんか(かなり忘れた)の見学に行ったことを!うちはキリスト教ではなかったので、「教会で歌いたい」とかたぶん母に訴えたのだろう。なんでか理由は忘れたけど、行かなかった。行ってたらキリスト教徒になって今頃教会で歌ってたかもしれない。
音楽はいいねぇ。最近ニュースと世紀末のようなマスクの光景で気持ちがすさんでたので、いい夜だ。
さぁ、プサルテリオン練習しなきゃ。これは現代の楽器ではなく教本も何もないので、坂本さんが貴重な資料のコピーをたくさんくださった。楽器の持ち方からわかんないのだ(でも絵を見るといろんな持ち方してる!)。神戸まで直通になった近鉄奈良の特急乗るために走ると、直通は晩の7時台で終わってた。な〜んだ。もっと遅くまで走らせて〜。