八重山話

kazumi-amitie2009-06-02

月に1度のNHK京都カルチャーセンター、きょうのテーマは「沖縄」。急に八重山へ旅行した時のことをドドドっと思い出した。
何年か前、某大学の建築の先生が紹介してくれたイリオモテ島の民宿に5日間くらい1人で滞在した。「きょうはお月さんがきれいだから外で寝よう」と知らない人が言いだして、みんな布団持ってお月さんのした屋上で寝た。1月の夜に外でごろ寝。
満月の夜は干潮なので、真夜中に集合がかかり民宿の裏手に集合、そこはもう海。死んだ珊瑚と生きた珊瑚の区別を教えてもらって、死んだ珊瑚の上を延々と歩いた。月明かりだけで珊瑚が月のクレーターのように見えてそれはそれは神秘的な光景だった。
毎日カヌーに乗ったり(泳げないので非常にコワかった)する以外はすることがないので、裏の海で那覇で買ったカンカラ三線で民宿のおじちゃんに教えてもらった歌を練習していると、この海じゃクラシックの発声は絶対無理と確信した。海と同化して聞こえない。なるほど沖縄の歌の発声は海辺でもちゃんと聞こえる発声だと思った。
原付を借りて1人で走ってるとアクセルゆるめることもないので右手首が痛くなった。信号がないので止まることがないのだ。1時間走っても誰一人会わなかったので(牛には会った)、さすがにまた1時間かかって引き返した。
イリオモテは立ち向かえない巨大な自然、巨大な滝、ちっぽけさを確信して、石垣島の反対にある竹富島へ。
ここは私規模の小さな島。年間24回近くお祭りがある(2週間に1回やん!)。民宿のおじいちゃんは歌の上手い名物じいちゃんで、私が歌い手だと知ると、私に歌を教えようと私が帰ってくるまで夕食を始めない。まぁ、それはそれはたくさんの歌を教えてもらってカンカラ三線で対抗した。MDにだいぶおじいちゃんの歌を残している。童謡サロン始める前だけどフィールドワークだけはやってる。


♪ふーゆべまー なかゆべまー
 たかてぃーまーれま かんざせまー
 がさめま あんまーかいおり
 じょろじょろじょろ
 じょろじょろじょろ


ふゆべま(親指)、なかゆべま(人差し指)、たかてぃ(一番高い中指)まーれま(回れば)かんざせま(かんざしを指す薬指)、がさめま(小指、がさめまっていう小さい蟹がいるらしい)お母さん井戸におりてお洗濯。
大意はお母さんありがとうという歌だとじいちゃんが言ってた。


いいねぇ、旅行行きたいモード炸裂中なのでこんなにいろいろと思い出すのかな。1月の竹富島にて(この写真しか残ってない!!)。というわけで、今晩はもずく。