まず、歌!

kazumi-amitie2009-08-19

帰り際、西田さんのお母様がぎゅっと抱きしめてくれてなんか反対に力をもらったような、本当はこちらが元気づけないといけない立場なのに・・・。どこまでも大きなお母様の役割。
神戸までの道は災害のひどかった佐用を通る。おだやかな山間部なのに行政の名前の入った災害復旧のトラックだらけで生々しい。


神戸に戻ってきてから、大正生まれの画家・中西勝さんのお家に寄る。うかがったら同じく80代の奥様が抱きしめてくれて、なんか80年以上生き抜いてきた人たちに抱きしめられるとすごく力をもらえる気がする。でもここはご夫婦揃って80代とは思えない、キョーレツにポップでファンキーなお家なのです。ほとんど中西勝さんの手作り!取材もいっぱい受けてるお家で、かなり大笑いできる。西田さんもだけど、ユーモアのセンスが素晴らしい。窓辺にはカラフルな瓶でいろんな色の光が入り、世界中旅して絵を描いてた人だけあって世界中のおもしろいもの、骨董、がらくた、楽器、絵の山!そして自分で考えた回文をカラフルな看板にかかげて展示してある。煙草も各種。「勝さん、こんなにいろんな煙草・・・、結局何吸ってるんですか?」「何言っとるんや、お嬢ちゃん!(いつもおじょうちゃんと呼ばれる)ひとつに決めたらもったいないやろうが!」はい、確かに(吸わないからわからないけど、お菓子に例えるとわからないでもない)。
広大な敷地の家の中にどれだけ物があるか!乱雑なようででもすべてがアート!笑えます。
いま制作中の大作を見せてもらうため敷地内にあるアトリエに移動する前に、「じゃあ、網走番外地をまず一曲歌ってから」と最近ゲットしたミニキーボードで披露、熱唱してから連れていってくれた。この間は「昴」、その前は奥様とデュエット「十九の春」、一番最初に聞いたのは「ウスクダラ」、いつもいつも、まず、歌!


ところで夜遅く、家の裏の狭いスペースでごちょごちょ音がしてるなと思って見てみたら、なんとビックリ!タヌキが2匹!一応、神戸市中央区在住です。中央区。