国語を習いたいと思ってたら、民俗学者で万葉学者でもある大森先生が現れた(グッドタイミング!)。いっぱい聞きたいことあったので質問攻め。すみません!でもまたまたおもしろいお話聞いてしまった。
「眉はセンサー」で、かゆくなって掻くと会いたい人に会える前兆なんだって。


★坂上郎女の歌
月立ちて ただ三日月の 眉根(まゆね)掻(か)き 
日長(けなが)く恋し 君に逢へるかも(巻6-993)
(月がかわり、三日月。その三日月眉を掻いて恋しいあなたに逢える日を待ちましたが、やっと逢える日が来たようです)


眉根掻き 下(した)いふかしみ 思へるに
去(い)にしへ人を 相見つるかも(巻11-2614)
(下は心の底の意。心の底でいぶかしく思っていると、昔愛した人にばったり会えました)


という万葉集2編(意味はうる覚え、間違ってるかも)。
「なんで日長(ひなが)じゃなくて日(け)って読むんですか?」と聞くと、1日のことを(ヒ)と呼び、2日以上のことを(ケ)と呼んでいたそう。
もしかして2ヶ月とかの(ヶ)はここからなのかな。
「だから和美さんも、もう少し三日月眉にして長〜く描いたらセンサー働くよ。」
笑ったら三日月目とは言われてるけど、三日月眉ではないから描いてみよっか!とかなんとか言いながら、せっかく木馬にゆっくりしに来てるのにいつもいつも質問攻めしてしまうのをちょっとだけ反省。知り合って17年、親戚のおじちゃんのように聞きたいこと聞いてたけど、初めて大森先生の講座の受講生になろうと、先生帰ってから教室の事務に電話して申し込んでしまいました。いきなり教室に私が座っていたら驚くだろうな〜、えへへ、おもしろ。「遠野物語」の月1回の講座申し込み完了。


そうそう、忘れてた!だから眉は何でもセンサーが良く働くように清めておかないとダメなんだって。ツバで清めてたから、「まゆつば」って言うそうな。