スノードロップ、咲いてました。
土が寒そうなので、農家の友人にもらった籾殻をかぶせました。
フランスのテロから、パリ在住の友人と「表現の自由」について連日 話をしてます。
フランス大好きのマスターでも
「日本は戦後アメリカに物申せなくて、欧米化して、食べ物も変えられて、洋服着て洋楽聞いてしてるけど、でも表現の自由にちょっとついていけてないんですねぇ」と言ってます。
でも日本人がみんながみんなこの感覚ではない。木馬でもいまはすぐにこの話題になりますが、「あれは表現の自由だ」ときっぱり言う人も大勢いる。
私はマスターと同じく、ちょっとだけピンときてないんですね。
でも、私はErik Satie マニア。
言論で(笑いにして)権力と闘ってる本は何十回と読んでるし、
それは痛烈だけれどもtwitterのような短さのエスプリの効いた文章で笑えるし、
サティは傘を持って何回も決闘に行ってるし(雨傘コレクターだった)、
まったくフランスを理解できないわけではない。
すごいなと思って見てるところもある。
でも今回ちょっと理解ができないところがあるので、質問しまくってます。
いろんな議論になり、いろいろいっぱい教えてもらいましたけど、
「日本はいまヘイトスピーチが問題になってるけど、フランスではどうなの?」
と聞くと、興味深い答えが返ってきました。
フランスにはヘイトスピーチはないらしい。
例えば「黒人を嫌いだ」とは言ってもいいけど、侮辱になる”negro"と言っては罰される。他にもそういう法に裁かれる言葉がいっぱいあるとか。
ドビュッシーのピアノ曲に【小さなニグロ(Le petite nègre)】は、侮辱されてないから問題ない。ジョンジュネの戯曲にもあるらしい。
日本でも何年か前から「ジプシー」は言ってはいけない言葉になって
「ロマ」と呼ばないといけないことになりました。
(我々ミュージシャンは尊敬の意味を込めて「ジプシー音楽」と言ってるんですけど)
これも聞いてみたら「gitan(ジプシーの仏語)」と言ってるが、やっぱり「rom」とも言うらしい。でもgitanはフランス在住、romはルーマニアから来た人たちを指すんだとか。
でも、なんやろ...。この侮辱に当たる言葉を言ってはいけないというのは理解できるけど、他の部分の表現の自由というのが、やっぱりわからないなぁ〜。
やっぱり敗戦後、アメリカに何かすり込まれてるんでしょうかねぇ。