初笑い

桂米朝一門落語会。
1部のラストに米朝さん、中入り後に桂ざこばさん、トリに桂南光さんとすごいメンバーである。
米朝さんは初めて聞いた。「ボケてきまして・・・」と言いながら、同じことを何回も言う。計算されているのかされていないのかまったくわからない。とても品があってしゃべらない「間」でも笑いがでる。
次のざこばさん。「中学卒業してすぐに米朝さんの門を叩いて育ててもろうて、おかげで立派な大人になった(会場大笑い)。米朝高校卒業ですねん。」「こういう落語会の後、よう米朝師匠と二人で飲みまして、向こうは年とって壊れてきてるし、こっちは酔っぱろうとうるし、まったく話通じてないねんけど、二人でぽろぽろ泣いて握手して別れますねん」と言いながら知らぬ間に「酔っぱらいの落語」になっていってる!
南光さんは「米朝さんはぼけたふりしてしっかりしてます。米朝事務所は会社でして、社長が変わるという一大事でも米朝さんは「ふーん、ええんちゃう?」と一言。それにともなって、ざこばさんと私が取締役から常務取締役になると言う話が出たら間髪入れずに「なんでや!」って。ぜんぜんぼけてはりません。」と言いながら「商人の落語」になっている!まくらから落語に入る具合が絶妙に気持ちいい。
超満員のお客さん。初笑い。