お年玉

お正月にはなぜお年玉の慣習があるのか、またもや民俗学者の大森先生のお話。
『お年玉』とは『お年魂』
古い霊魂と新しい霊魂を大晦日を過ぎてから入れ替えること。
年末すす払いをして先祖の霊をお家に迎え入れ、新たな魂をもらい、それを大黒柱が家の者に分け与えていくのを『お年魂(おとしだま)』というらしい。
丸くて魂のような形のお餅を『お年魂』として配ったのだとか。
年末あんなに帰省ラッシュがあっても実家に帰らないといけないような気になるのは、ここからきているらしい。


小林一茶の句で
『あこが餅 あこが餅とて 並べけり』
というのも2才になった自分の子がお年魂でおもちを年の数の2つもらい、嬉しくて並べて遊んでいる様子を詠んでいる。この子は2才半で亡くなったらしくこれが最後のお年魂だったそう。


『魂』でもうひとつ。
日本人は昔からびっくりした時は身体から魂が抜け出ると考えていた。
「たまげる」は「魂消える→たまげる」だって。へぇ〜・・・・