永眠

kazumi-amitie2006-11-23

錦花鳥のケイコが死んだ。足を悪くしてから日に日に弱っていた。病院に連れていっても、お医者さんに「ニンゲンに慣れない鳥なので飼い主以外が触るだけでショック死するかもしれない」と言われ、手当の仕様がなく、水に溶かす薬を入れるしか方法がなかった。オカベも薬を一緒に飲んでしまうからできたら別のカゴでと言われたが、弱ったケイコはオカベにピタッと寄り添っていたから、そんなことできなかった。弱虫のオカベは急に責任感じたのか、いつもケイコに任せっきりだった巣作りをがぜん張り切りだし、シュロをくわえては巣に運んでいた。ケイコはお昼間に新聞紙の上で日向ぼっこし、暗くなるとオカベに寄り添って巣の中から顔を出す日が続いていた。
金沢で九谷焼の絵付けで妹に頼んでお皿にオカベとケイコを描いてもらってる時、出来上がるまでもつかなぁとちょっと頭をかすめたけど、大丈夫だろうと思い込んでいた。
ホームセンターの窓もない暗い白熱球の下で1年間も飼われ、うちにやって来たけど、長生きさせてやれなくてごめんなさい・・・。最初は強過ぎてオカベの羽を抜きまくり、別居させると悲しがり、同居させようとしてもお互いしらんぷり、9月頃からまたすごく仲良くなり、お互い羽を繕い合う。くちばしで羽を繕ってもらってるときのケイコの幸せそうなこと!強烈に手のかかる子だっただけに、ぽっかり穴が空いたよう。
20gもない小さな身体をカゴから出し、ハート形の竹籠にケイコの大好きなシュロをひいてその上に寝かせる。一晩はオカベの横に居たいだろう。
オカベはケイコを探しているのか、鳥カゴの一番高い巣の上にのぼってずっと鳴いている。