宝塚の土地、マスターが作った「売土地」の看板を掲げた翌日に連絡がありました。住民以外誰も通らないようなところ。やはり住民の方でした。
連絡をくれたのは小さいころから購入主をよく知ってる人。看板に書いてある電話番号に電話したら「はい、木馬です」と出たものだからビックリ!震災まで週2回通っていてくれたそうで、大のジャズ好き。身元がバレバレなので安心されたのか、トントンと話しが進み、本日受け渡し。
購入してくれたのは昭和9年生まれ、85才?86才?の狩猟家。いまでもイノシシとか捕まえるそう。鉄砲の音で鼓膜がいたんで大声じゃないと聞こえないけど、めちゃくちゃお元気。猟犬のためにオープンカーを買われたそうで、そのための駐車場にしたいから土地が欲しいとのこと。近くに3軒家があって、自分で木を組んで3階建のログハウスのようなのを建てたそう。そこは井戸で生活していたけど水路が代わり、水が出なくなって、水道を引くのに500万円かかると言われ、もう一軒水が出るところを買い、今は水のある暮らしをしている。
アライグマもずっと一緒に生活してたそうで、名前を呼んだら来るし、肩に乗れというと肩に乗ってくるし、相当賢いと言っておられた。
みんなが珈琲だ紅茶だ飲んでる打ち合わせの席で、「ビール!」ですからね。よく飲みに行ってパトカーで送ってもらうらしい。(「このあたりじゃフツーだ」と言っておられたが、それ、捕まってるんじゃ...???)
狩猟家にはじめて出会った。この人は世界はコロナで大変なことになってること、まったく知らないかも。久しぶりに豪快な人を見た。
というわけで、倉庫の中のものを軽トラ借りて出してきました。
古い木馬の看板、椅子、パイプ椅子、テーブルの切れ端、オーブン、シンク台、マスターの実家で使われていたお釜、マスターのおじいさんの餅箱、実家の布団、農機具などなど軽トラ満タンで神戸へ帰ってきて、さすがにヘトヘトでございます。
マスターの実家のお釜。
丸テーブルを四角にした切れ端。
椅子がたらなくてパイプ椅子を置くような詰め込みライブはもうしないだろうと捨てることに。
次から次にテーブルの切れ端がでてきます。
宝塚・西谷は本当に美しい里。こんな状態でよく残ってるもんだと感心します。楽しませていただきました。ありがとうございます。