ジダン

ジダンのニュース。
W杯決勝当日、ピエール・バルーさんが決勝前で沸く関西日仏学館でのコンサートで
「サッカーは暴力が頻繁にあってあまり好きではない。」
と言っていた。1994年にアメリカ対コロンビアの試合でオウンゴールをしてしまったコロンビアの選手が帰国してから射殺された事件を題材にした曲を歌い、
「こういうのもあるし、言葉の暴力もあるから好きではない。」
まさにその何時間後、言葉の暴力。
ピエールさんはよく言っている。
「日本には日本人が多い」
20世紀は移民の世紀。ピエールさんのご両親もフランスへ移民してきた人たち。
かずみとまやのCD『アミチエ』にはピエールさん作詞の移民を励ます歌『Etranger』がある。


2年前まで住んでいた神戸北野町のマンションの1階はアルジェリア系フランス人が経営していた。彼の店のクスクスはおいしい。毎朝毎晩会っていて、疲れて帰ってきてたらエスプレッソを入れてくれたり、荷物が重かったら手伝ってくれたりしていた友人。彼は熱烈にジダンを応援していた。


ナイーブな問題だけど、ジダンの暴力行為はサッカー少年たちへの教育に悪いと言う前に、言葉の暴力の方が悪いということを、少年たちには伝えた方がいいのではないかと思うのだけど。
「優勝はイタリア!」と公言していて、予想通り優勝したのに喜べない。