人間形成

kazumi-amitie2008-05-22

雨が降ったり、雷が鳴ったり、大雨だったり、急に晴れたり、寒かったり、暑かったり、空が光ったり、星がきれいに見えたり、一日の間にいくつもの気候を持つトスカーナの山の天気。きょうは一日中アトリエでリュートの高本さんとリハーサル。ふんだんに使われている大理石のおかげで、とにかく響きがいいのだ。一日中でも歌ってられる。リュートの響きも抜群。ルネッサンスの楽器がルネッサンス彫刻で使われていた大理石の町カッラーラと合わさって不思議な時間の流れになっている。でも大理石の運搬という重労働は過酷な、そして激しいもの。現在でもたまに聞こえてくる爆発音や石が崩れ落ちる音。それはダイナマイトでぶっ飛ばして大理石を崩していっているらしい。そういう激しい面もあれば、繊細な彫刻も作る。いい加減な時間の感覚があるかと思えば、完璧な作業をする。やはり和ちゃんのいう通り、人間形成は気候に左右される。