入江瞳子

kazumi-amitie2005-11-15

現在、私の住んでいるところは新神戸駅すぐの『熊内(くもち)町』。
いつもこの地名を電話口で言うのに時間がかかるし、いったいなぜこのように読み書きするのかわからなくて、今日は神戸市立図書館へ。他の用事もあったのだけど、ついつい地名の由来の本に夢中になってしまいました。


■熊内(くもち)
淡路の神代を「くましろ」と読んでいたように、神を「くま」と呼ぶ例は多く、熊内も神内(くまうち)から変化したらしい。生田神社が布引の砂山(いさごやま)にあったころの神域に当たっており、神の領地内が神内となった。


だって!思いがけない説。昔話で熊が出てきたのかと思ってた。


■ちなみに私の生まれた『垂水(たるみ)』
垂水は滝の古名。水のしたたりが絶えることのなかった滝が何カ所もあったという。旅人の多くはここでのどの乾きをいやすことを楽しみにしていた。


そうだった、そうだった!
「垂水とは水がしたたるという意味で重要な地名なのですよ。」と民俗学者で日本地名研究所の谷川健一先生と長崎の五島列島の万葉集のイベントでご一緒した時、教わった。
「だから、あなたは垂水の歌を歌いなさい!」
【石ばしる垂水の上の早蕨の 萌え出る春になりにけるかも】                                        



西の果ての五島列島・福江島の海岸で、日本で最後に見える夕陽をバックに砂浜の上で歌いました。
歌い終わったとき、谷川健一さんが
「あなたに芸名をつけてあげよう。入江瞳子(いりえとうこ)」