巻物の手紙

kazumi-amitie2005-12-22

神戸88年ぶりの大雪の中、12年一緒に暮らしたピアノが芸大の先輩でもとの持ち主さんのお家に帰ることに。
長田で地震にあった時、マンションで何もかもが倒れていた中、このピアノだけが壁を壊してすくっと立っていました。よく引越したので関西から東京までいっぱい引きずりまわしたな〜。長い間どうもありがとうございました。


大雪で路面にお湯をかけながらピアノ運送が運んでくれてる中、この間シンポジウムでご一緒させていただいた冒険家の大場満郎さんから郵便が届いた。中に入っていたのは大場さんの著書『笑って死ねる人生がいい』。この本、すごくおもしろくていますごい勢いで読んでるが、何より感動したのが大場さんの巻物の和紙のお手紙。筆で縦書きの大きな文字、おおらかで実直なお人柄がうかがえる。篆刻も押されていて、最後に今の季節にぴったりの句も添えられてある。こういうのってすごくうれしい。
「メールばかりじゃあかん、あかん」と反省しました。やっぱり人の書いた文字はあたたかい。