「赤い鳥」全集

わらべうた、童謡の資料を提供してくれているUさんが、またもや貴重な楽譜資料を大量に木馬に持って来てくれた。きょうは昭和48年に兵庫県教育委員会が採集した「ひょうごのわらべうた」、「兵庫の音楽史」、「白秋愛唱歌集」(白秋の描いたイラストが表紙)、そしてなんと!鈴木三重吉『赤い鳥』全集。
童謡は、1918(大正7)年に創刊されたこの童謡雑誌『赤い鳥』から始まった。鈴木三重吉が当時の日本を代表する作家に、新しい子どもたちの童話と童謡を作ろうと訴えて、北原白秋、泉鏡花、芥川龍之介、島崎藤村、徳田秋声、高浜虚子、有島武郎、有島生馬、小川未明、谷崎潤一郎、久米正雄、西條八十、佐藤春夫、菊地寛、三木露風といった人たちを集めて作り出していった。その『赤い鳥』全集!装丁もイラストもとても美しい。
今歌い継がれている曲以外にもおもしろいのがたくさんあって、とにかく日本人はことばのゴロ遊びが好きな人種なんだと再確認。メロディーがなくてもことばだけで音楽になっていてとてもおかしい。
先日の豊橋技術科学大学の文化研修『オノマトペで遊ぼう!』の合間に、言語学者の氏平先生がオノマトペの解説を入れてくれておもしろかったので、「いま、ここに居てくれたらいいのにな〜」と思った瞬間、木馬に現れたのでビックリ!でました!蜘蛛女。
『赤い鳥』をめくりながら、ことばの響きの解説付き。いつもながら外付けハードディスクに優秀な人がたくさんいて、なんだか楽しいぞ。