カステラからですか

同胞というのか、よく一緒に舞台を作ったパントマイムの楽子がフランスから一時帰国。
木馬に来てくれたにもかかわらず、いい気分で酔っぱらった82歳の中西勝画伯が、「旧年中はいろいろお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします」と一礼して木馬へ入ってきた。隣のテーブルに座ってしまったもんだからお話はおおいに盛り上がり、上から読んでも下から読んでも同じという回文を小話にして聞かせてくれる。
「殿下あなた勝たなあかんで!」
「道路苦しやシルクロード」
「カステラからですか?」
「ためしにイカと貝煮しめた」
しかもめちゃくちゃよくできていてこの回文全部話で繋がってる!い〜っぱいありすぎて忘れたけど・・・
そんなこんな話をたらふくして中西画伯はいい感じのほろ酔い気分で帰ってゆき、結局楽子とは話できず。