Galleria Ars Apua

kazumi-amitie2008-05-25

Galleria Ars Apuaのオープニング式典でコンサート。大理石の敷きつめられた屋外の広場に100人を超すイタリア人たちが2時間前くらいからどんどんと集まる。このペンション工事の総監督・オリヴィエロが挨拶、来賓の挨拶、そして和ちゃんの挨拶。彼女は20才年上だった亡きご主人が彫刻を勉強し結婚後一夏を過ごしたこのカッラーラに単身渡ってきた。そしてご主人の愛したカッラーラの大理石の山が見えるこの土地を買いペンションを建て、日本に置いてあった彼の彫刻をこのカッラーラに運び込み設置。ご主人が亡くなられて8年、今日に至までの経緯を話し、みんな感動の大拍手。いやはや、本当に愛の強さだ。彼女には覚悟がある。
そして私たちのコンサート。1曲目はこれを歌いたかったのだ「はすクリア」。大理石の山に向かって歌った。初めてイタリア語でMCし、2曲目はBelliniの「Vaga luna」、ニコーラとオリヴィエロが絶対入れた方がいいとアイデアをくれた「フニクリフニクラ」やプッチーニのアリア「O mio babbino caro」もプログラムに入れた。イタリア人はまぁびっくりするくらい賞賛をくれる。「Vaga luna」で泣いてくれる人もいれば、絶叫の賛辞をくれる人も。ふだんここまで褒められたことがないのでとまどうくらいだ。帰りも一人一人コメントしに来てくれる。もはや次のコンサートの企画を立ててくれる人も、カンタンテ(歌手)の国の私たちが言うので間違いないと言ってくれる人たちも、あなたは声に優しさを持っているのでとても素晴らしいと言ってくれる人も、センセーショナルな聞いたことない種類の声だと言ってくれる人も、まぁ、生まれてこのかたここまで褒められたことないくらいに褒められた。日本に帰ったらこの褒められ体験はしそうにないのでとても貴重な一日。ソプラノなのにリラックスできる声だと言ってくれた人がいてうれしかった。はい、それは私の目指してるものです。またイタリアに来るまでこの体験はできそうにないな。ふだん褒められて育ってないので・・・。