奇跡の連続

佐渡さんのコンサートを芸文センターに聞きに行く。1部は、14歳だった五嶋みどりさんがソリストで弦を2度も切り、コンサートマスターなどから次々に素早くヴァイオリンを借りて演奏を完遂させた、アメリカの教科書にもこのエピソードが載っているというバーンスタインの『セレナード』。
そして2部はマーラー交響曲第1番『巨人』。小学生だった佐渡さんがおこづかいをためて最初に買ったレコードはバーンスタイン指揮のこの交響曲だったそうだ。このレコードをかけながらコタツに乗ってお箸振って指揮をされていたらしい。エピソードたっぷりの2曲。
マーラーは聞きながら、生きてるって奇跡だなぁ〜・・・と思った。前回の佐渡さんのマーラーのときも思ったが、特に最近いろんな生死の話が多すぎてきょうはさらに強く思った。家族が家に帰り着いたら無事でよかったと毎日心底思うし、もっと楽に構えることはできないか、と思うけど、わずかの距離でも無事だとすごくホッとするのだ。津波で近しい人が死んで行く夢をよく見るからかなぁ〜。地震のとき二度とみんなに会えないと強烈に思ったトラウマとかあるのかなぁ。でも、世界中みんなそうなんだろうなぁ。やっぱり生きてるってすごいことだ。奇跡の連続。