釜風呂同窓会

kazumi-amitie2008-07-12

釜風呂同窓会。ドイツのデュッセルドルフ在住の若さんが一時帰国しているのだ。私の歌の先生のお家、再度山大龍寺に釜風呂旅館という石を熱くしてサウナのようになる旅館があって閉鎖していたのだが、建物だけ残っていたところに京都芸大声楽科卒業のこの4人が住んでいた。正確に言うとこの男3人が住んでいたところに私が引越してきた。オンナは絶対住めないと言われていた釜風呂旅館。山の上、崖っぷち、隣はお墓、暴走族と闘いながら山道を走り帰らなければならない。ここに「かずお」と呼ばれながら住んでいた。
(詳しい版 http://d.hatena.ne.jp/kazumi-amitie/20070301
使われていない巨大な台所、閉鎖された岩風呂、最後に1階の電気を消すのは相当怖かった。冬には山の上のため凍結で水が止まるので、にいさんの部屋だけポットがあったのでお茶を飲みに集まり、よく誰かの車でお風呂屋さんに行ったり、私が帰ってくるとこの3人が賽銭泥棒を捕まえていたり、この3人が釜風呂を幽霊屋敷のように仕立てて急に鳴るはずのない時計が鳴ったり、台所からお皿が割れる音がしたり、まぁそれはそれはやんちゃな人たちだったが、きょうはそれ以来16年ぶり、先生ご家族とお坊さんたち含めてみんなでお食事会。
私が釜風呂を出てフランスに行くときに大さんが「かずお、もしお前がお金持ちと結婚しても、しょせん釜風呂出身だからな、忘れるな」と真面目な顔の芝居をして言った。