佐渡さん指揮『キャンディード』。風刺、皮肉、社会、事件、欲、お金、地震、戦争・・・、「残酷な場面は説明だけ」「あらゆる不思議も掘り起こさない」というという、この間小澤先生が話されていた昔話の法則のよう。
主役お二人はともかく最善説の先生最高！オールドレディも最高！素晴らしい俳優でありながら素晴らしい歌手である気持ちよさを日本にいながら体験できて本当に感謝。必死でチケットとって見たロンドンの劇場にいる気分だった。
隣の席のマスターはカーテンコールでオールドレディが出てきたとたん「ウォーッ！」と低音ですごい掛け声あげてた。「ブラボー」と言わないあたりがジャズの世界にいた人なのか。「先生」にもラスト全員にも「ウォーッ！」とすごい低音掛け声。
「そう、畑を耕さなければならないが、自分の手ということが重要なんだ」と終わって席を立ったとたん論説をはじめたマスター。「僕もこれを見て自分自身言い聞かせてるけどね、自分の手でですよ。あなたわかってるんですか。あとからあとからって後回しにしたらできると思ってるのは、砂糖菓子と同じことなんだ！」これは大変なものを一緒に見てしまった。
一瞬木馬に帰ったら元町映画館の関係者が来られてた。「自分たちで畑を耕さなければいけないんですよ」と言い聞かせてるマスター。どうもフィットした言葉のようです。
