蝋燭

ピエール・バルー劇場でテアトル・アレフの公演。ビエールさんの名前がついているが彼が作ったわけではないらしい。でも入るとピエールの写真がドーンとあって800人収容くらいのモダンなホール。
テアトル・アレフはチリの移民たちが作った劇団で現在2代目。その子供たちも食い入るようにリハーサルを眺める。出演してる子供はお母さんもおばあさんも舞台にいる。(おばあさん、お母さんと言ってもすごく若い) ひとつの大きなファミリーが子供や犬も連れて公演してまわる様子は、サーカスの人たちみたいですごく濃い。
音楽劇でミュージシャンも舞台にいる。ヴァイオリン、ギター、ベース、ピアノ、パーカッション。全員役者にもなるが演奏もめちゃくちゃ上手い。ヴァイオリンの中西俊博さんと女優の高泉淳子さんが毎年12月にしてるア・ラ・カルトを思い出した。聞くところによるとこのテアトル・アレフの『ラスト・チャンス・キャバレー』は高泉さんたちが日本版を公演したらしい。なんとまあつながっていることか。きょうは出演してた子供の6才の誕生日だった。アンコールが終わって役者の一人がそれを言うと客席からハッピーバースデーの歌の大合唱。ケーキはないけど、ロウソクがあるつもりで子供がフーッ!と息を吹いたらホールの照明が全部消えた!