kazumi-amitie2008-02-29

昨年の今頃、淡路の江井小学校での童謡サロンをした。企画してくれた江井の上田さんのお家に終演後に寄せてもらった。ありとあらゆる童謡の資料を出してくれていたのに、それを振り切って1時間に1本のバスに乗ってしまった。彼は家の奥からお神酒を出してきて銀の杯で私たちと乾杯した。そしてその日の晩かその次の日かに突然亡くなられたのだ。私たちが一人暮らしの彼のお家の最後の訪問者であることは間違いない。それを知らせてくれたのは上田さんが公演前に連れていってくれた江井の料理旅館・江戸やのおかみさんだった。
振り切って帰ってしまった時の彼の寂しそうなお顔と、「じゃあ、また来てな」と言われたことばがずっと心に残っていたので、思い切って今年始めに江戸やのおかみさんに連絡をとって、昨年と同じ時期に童謡サロンをしに行きたいと相談したところ、すぐに昨年までの校長先生に連絡を取ってくれて、前校長先生が江井小学校に連絡をとってくれて、きょう再び江井小学校に行けることになった。
三宮からバスに乗り明石海峡を渡る。北淡を通り江井でバスを降りると、前の校長先生と江戸やのおかみさんがバス停で笑顔で待ってくれていた。うれしい・・・。お二人は江井で育ち家が近所の幼なじみらしい。
学校に入ると今年も一宮町の5つの小学校が体育館に集結。全校生徒が20人の学校など合併の話などもあるそうだが、子どもたちは元気元気!きょうの『春の小川』のさらさらコーラスは史上最高大絶叫!『いのじいっさいこく』の早口ことばも小学校対決のようになって大盛り上がり!おもしろかったなぁ〜。私たちの機材の片付けは小学生たちがしてくれた。終わって校長室でお茶をいただいてるとサッカーの得意な吉田前校長先生と多久くんは子どもたちと校庭でサッカーをしていた。それを今のチャーミングな女性の前川校長と「いい光景ですね」と笑って見ていた。上田さんの作ってくれた人の輪。