滋賀県の佐川美術館で「なごみにきよし」のコンサート。
湖岸から見える比叡山、比良山脈、雨上がりのもやが立ちこめていてとてもとても美しい。そして湖からほんの少し入ったところに佐川美術館はある。水に浮かぶモダンな神殿のような素晴らしい建築！エントランスを入ると平山郁夫さんと彫刻家・佐藤忠良さんの常設展。大好きな福音館の絵本「大きなかぶ」の絵が佐藤忠良さんの絵だったと今日はじめて知る。
大きな屋根があるとはいえ雨の中での野外コンサート。日本に３台しかない貴重なピアノを大雨の中、強引にセッティングしてくれるスタッフの方たち。「えええ〜、外でしちゃっていいの〜〜？？うれしいけど〜〜」って感じでそのまま配置決め。なんとも大らかです。こちらはうれしい！！ステージの後ろはライトアップされた木々と水面で、横も前も水面。水の音とキヨシさんの美しいオリジナル曲とが抜群に絡み合う。
水の音を聞きながらのコンサートっていいなぁ〜。
10年前、サティとドビュッシーの歌曲を中心に大阪でした私の企画コンサートで、「ドビュッシーのピアノ曲は雨音の中で聞きたい！」とスタッフに話をしていたら、屋上からホースやなんやかんや仕込んで本当にガラス越しに雨を降らせてくれた。プログラムの最後は歌ではなく、雨音の中ピアノの音だけで終わっていく。私はステージ上でその「音」だけを聞いていた。あれも気持ちよかったな〜。どうやって仕込んでくれてたんだろ？今日はそんなことも思い出しました。
