ほたる

kazumi-amitie2006-06-29

岡山の真庭市立川東小学校で童謡サロン。近くの津田小学校の子供たちも参加で1年生から6年生まで。山間部ののどかな田んぼの中にある小さな小さな小学校の体育館にござを敷いてクーラーもないとっても暑い中熱心に聞いてくれる、なんてまっすぐな子供たち。最後のあんたがたどこさははりさけそうなくらいの大声で絶叫大合唱。
帰り、田んぼの中の車道を行く私たちの乗った土居ちゃん号に、向こうの田んぼのあぜ道から大きく手を降り、ランドセルしょって車を追いかけながら見送ってくれる女の子たち。なんと映画みたいな光景。写真は最後まで見送ってくれた、この小学校出身の校長先生。


夜、携帯もまったく通じない岡山の山間部。ここはどこだ?柵原とか言ってたっけ?の山荘で童謡サロン。
せっかちで強烈に明るいお客さんたちで大盛上がり。
終わってから小学生の女の子たちが、CDのサイン会をしてる私の横に来て、耳元で小声で「ほたるがいるよ!」と教えてくれる。でも抜けれない私のところに何度も走ってきては「ほたるがいるの」と。
「よし、行こう!」とステージ衣装のまま外へ。女の子たちが私の手を引っ張って案内してくれる。
でもなんであんな真っ暗な山道を彼女たちはすいすい歩けるのかしら?私にはぜんぜん見えない。
すると真っ暗闇にひとつ光がゆーらゆら。
ひとりの女の子がほたるをつかまえて、私の手のひらにのせてくれる。
「熱い?」「熱くない」
かわるがわる手のひらにのせ、
「もう離してやらんと死んでしまうけん」
と、そっと草むらに放していた。