生きるじたばた

妹の深川直美に薦められた『貝の子プチキュー』という絵本を読んで以来、作者の「茨木のり子」という人が気になりだして本屋に行くと、
「自分の感受性ぐらい自分で守れ、ばかものよ」
という詩集が積み上げられている。
どひゃ、強い言葉だ。もしかしてとても有名な詩なのかもしれないが、びっくり。
岩波ジュニア新書に「生まれて」「恋唄」「生きるじたばた」「峠」「別れ」をテーマに、茨木のり子が選んだ谷川俊太郎、岸田衿子、中原中也、工藤直子、金子光晴などの詩を集めた本がある。「生きるじたばた」ということばが気に入って買ってしまった。その中で、生まれるのは【受身形】であるという文法上の発見から成り立っている「I was born」という吉野弘の詩に涙が出てしまう。私はどうも吉野弘の詩に弱い。