どんぐりころころ

朝日新聞本社で森林文化フォーラム「こどものいのち、こころとからだ」のシンポジウム。
メンバーは河合隼雄さん、冒険家の大場満郎さん、小児科医の橋都浩平さん、そして私。
河合先生は落語家のようにおもしろく、人を緊張させない人だった。
基調講演の3人の内容をひとつづつ書きたいくらいすごい濃いお話だったけど、打ち上げの時に聞いたお話をここに書こう〜。


■震災後に童謡しか歌えなかった話をしたら、大場さんが
「北極を横断するサバイバルな時も童謡が出てくるんですよ。僕はずっと『月の砂漠』を歌ってました。一面の氷が砂漠みたいに思えてね、自分が王子さまになったつもりで、でも後ろを振り返ったらお姫さまはいなかった。(笑)」


■河合先生は小さい頃泣き虫で「泣き虫はーちゃん」と言われていたそう。
「どんぐりころころ よろこんで
 しばらくいっしょに 遊んだが
 やっぱりお山が恋しいと
 泣いてはどじょうを こまらせた〜♪」
と歌っていたら、どんぐりはお家に帰りたいのに帰れないんや〜と気付き、どんぐりかわいそうや〜と泣いていたそう。
そこへお兄さんの河合雅雄さんがやってきて
「どんぐりはな、家に帰らんでええんや!どんぐりは、そこで芽を出して木になるからいいんや!」
と言われてホッとしたらしい。
『どんぐりころころ』すごい歌だ〜!