出航

kazumi-amitie2007-05-03

中原中也記念館、カフェ・ド・中也へ寄り、お天気が良くて気持ちいいので美香ちゃんの田舎の因島へいくことに。
特急券変更して三原で下車。そして今回はフェリーで因島へ向かう。中途半端な時間に湯田を出発したので、お腹ぺこぺこで因島の重井港に到着。お家に着くと美香ちゃんのおかあさんが広島焼を作ってくれようとしていたが、その前に清見オレンジの絞ったジュースをいただき感動。めーっちゃくちゃおいしい!!さすが柑橘農家だ。
ずっと行ってみたかった畑に連れていってもらい、説明を受ける。丁寧な作業なのでとても美しい。きっとスイカの収穫の時など一列に並んでこれまた美しいんだろうなぁ。きょうは初体験があった。「たばこ」を見せてもらった。これは美香ちゃんのお家では作られてないのだが、因島の産業だったのだそうだ。いまはたばこ農家もだいぶ減ってしまったそうだが、夏になると背丈ほどにもなってどこで作業しているのかわからなくなるらしい。私は勝手に南米で栽培してると思い込んでいた。作業してるとニコチンで手が黒くなるそうだ。
そしてもうひとつ因島の生産量が高かった除虫菊。一面に除虫菊が栽培されているところに車で連れていってもらう。これは蚊取り線香の原料になっていたそうだ。あれれ?でもマーガレットのような気がするが・・・、でも違う「幻の花」。お風呂のようにお花につかる。
晩ご飯をいただき、気がつけば帰りのフェリーの時間に。さっきまで明るかったのに太陽が沈んだら一気に夜。そう、都会はネオンいっぱいでこの感覚は味わえない。夜は本当は暗いのだ。
おとうちゃんと美香ちゃんは港まで送ってくれ、おかあちゃんは海に面した家の裏庭から電灯を振って見送ってくれている。そして出航。こりゃ、たまらんわ。どんどんフェリーが離れていってもずっとずっとそのお見送りの灯りは見えていた。ふだんあっさり別れが多いので、こういうのにとても弱い。これが島の儀式。